《蜘蛛の糸》(読み)くものいと

世界大百科事典(旧版)内の《蜘蛛の糸》の言及

【常磐津節】より

…節の特徴を示すオトシは,基本的には4段階あるいは3段階に落とし,これに装飾音がつく。
[代表曲]
 宝暦~明和(1751‐72)ころの初世文字太夫時代は道成寺道行に長唄とは別の曲節をつけた最初の曲である《駒鳥恋の関札》や,常磐津舞踊劇最初の大作とされる時代変化物《蜘蛛の糸》,祝儀物の《老松(おいまつ)》等がある。ほかに《伝授の雲竜》等豊後節の面影を伝える作品も多い。…

【常磐津文字太夫】より

…翌47年豊後節にみずからの工夫を加え一流を創始し関東姓を名のったが,幕府から差し止められ改めて常磐津と名のった。江戸三座を中心に活躍し,65年(明和2)中村座の《蜘蛛の糸》はその代表曲である。75年(安永4)11月森田座での《樹花恋浮船(きごとのはなこいのうきふね)(茶筅売)》を最後に隠居し松寿斎文中と名のった。…

※「《蜘蛛の糸》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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