世界大百科事典(旧版)内の《読書雑誌》の言及
【社会史論戦】より
…1927年の中国革命挫折は知識人に深い失望をもたらすと同時に,中国社会の現状をどう規定するか,中国革命の性格,対象,原動力,前途はどうか,いかに中国史を時代区分するか,についての論争を呼び起こした。論争はおもに《新思潮》(潘東周,王学文――中共派),《動力》(厳霊峰,任曙――トロツキー派),《新生命》(陶希聖),《前進》(陳公博),《新月》(胡適)などの雑誌上で行われ,《読書雑誌》(王礼錫,胡秋原)が4回も〈社会史論戦特集号〉(1931‐33)を出して最高潮に達するが,福建人民政府事変による同誌の廃刊で中断,のちに農村社会性質論戦として再燃する。アヘン戦争後の中国社会を《新思潮》派は帝国主義侵略下の半植民地・半封建社会としたのに対し,《動力》派はすでに資本主義社会であるとみた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」