《道標》(雑誌)(読み)どうひょう

世界大百科事典(旧版)内の《道標》(雑誌)の言及

【オランダ文学】より

…また,フランス革命の影響によるオランダのフランス服属という民族受難のこの時期(1795‐1813)に,抒情詩《祈り》(1796),戯曲《フローリス5世》(1808)などを書いたビルデルデイクは,オランダ・ロマン主義の先駆として重要な役割を演じた。
[19~20世紀]
 1837年ポットヒーテルにより,自由主義に基づく国民文学の振興を旗じるしに《道標Gids》誌が創刊されると,民族的ロマン主義運動が盛んになり,ボスボーム・トゥサーン夫人Anna L.G.Bosboom‐Toussaint(1812‐86)が三部作《レスター伯》(1846‐55),《デルフトの呪術師》(1870)などの優れた歴史小説を書いた。一方,ベーツは写実的ユーモア小説の傑作《カメラ・オブスキュラ》(1839)を書き,またムルタトゥーリは自国の植民政策の非人道性を告発した小説《マックス・ハーフェラール》(1860)を発表し,その熱情的理想主義と斬新なスタイルは近代オランダ文学に絶大な影響を与えた。…

【ポットヒーテル】より

…ズウォレ生れ。アムステルダムに住み,同志とともに《道標Gids》誌(1837‐65)を刊行し,ロマン主義,ナショナリズムの立場に立って,沈滞したオランダ文学革新ののろしをあげた。1843年以降同誌の編集者として重きをなし,種々の筆名を使って多くの寄稿を行った。…

※「《道標》(雑誌)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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