《駅前旅館》(小説)(読み)えきまえりょかん

世界大百科事典(旧版)内の《駅前旅館》(小説)の言及

【井伏鱒二】より

…敗戦前後は甲州や郷里にあって沈黙していたが,46年から旺盛な作家活動をはじめ,《本日休診》(1950)その他により第1回読売文学賞を受けた。以後しだいに円熟味を加え,芸術院賞を得た《漂民宇三郎》(1956)をはじめ,《駅前旅館》(1957),《珍品堂主人》《武州鉢形城》など鋭い人間洞察を格調ある文体で表現した作品を次々に発表した。《黒い雨》(1966)では原爆の大惨事を無名の庶民の日常的な視点を通して描き出すことに成功して野間文芸賞を受けた。…

※「《駅前旅館》(小説)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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