『枕草子』(読み)マクラノソウシ

とっさの日本語便利帳 「『枕草子』」の解説

『枕草子』

清少納言作。随筆成立については長徳元(九九五)年から同二年、長保二(一〇〇〇)年あたりまで諸説がある。宮廷生活を中心に、四季の移ろい、人間の営みについての見聞随想を的確な観察眼才気煥発文体とで描く。みずみずしい感覚と知性に支えられた、『源氏物語』と並ぶ、平安期散文芸術の頂点の一つ。

『枕草子』

清少納言
春は、曙。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこし明りて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。\(一〇〇一頃)

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android