【せん】槨墓(読み)せんかくぼ

百科事典マイペディア 「【せん】槨墓」の意味・わかりやすい解説

【せん】槨墓【せんかくぼ】

棺を取りまく槨が【せん】で作られている墓。中国の戦国時代末から出現代になると盛んに作られ,魏・晋時代から唐代,五代(五代十国)にも作られた。戦国末のものは,土洞内部に空【せん】を用いて槨を作ったものが多く,後漢になると穹窿(きゅうりゅう)状の天井長方形の【せん】で積み上げたものが出現,中には多くの室屋をもち生前被葬者宮殿を表すものもある。洛陽焼溝漢墓は【せん】槨墓の時代的変化をよく示す。
→関連項目長沙

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android