あし(肢/脚/足)(読み)あし

百科事典マイペディア 「あし(肢/脚/足)」の意味・わかりやすい解説

あし(肢/脚/足)【あし】

動物の運動器官の一つ。脊椎(せきつい)動物では2対(四肢),前肢(魚では胸鰭(むなびれ),鳥では翼)と後肢(魚では腹鰭)からなる。鳥や人間の歩行用後肢(下肢)は脚という。節足動物では発生の途中で各体節ごとに1対ずつの付属肢を生じるが,成体では普通3〜4対が歩脚となり,他は消失または顎,触肢などに変化する。軟体動物では腹面に筋肉のよく発達した運動器官ができるが,普通これも足という。 解剖学ではくるぶしより上を脚(きゃく),下を足と呼んで区別する。人体の脚は膝(ひざ)の所で大腿(だいたい)(もも)と下腿(すね)に分かれ,それぞれ大腿骨脛骨(けいこつ),腓骨(ひこつ)が支柱となり,大腿骨と脛骨との間で膝(しつ)関節がつくられる。足の内部には,後半に7個の足根骨,前半に5個の中足骨と14個の指骨(親指は2個,他の4指は3個)が並ぶ。足根骨のうち,距骨は下腿骨と関節で連結し,踵(しょう)骨はアキレス腱(けん)に連なる。
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