あたじけない(読み)アタジケナイ

デジタル大辞泉 「あたじけない」の意味・読み・例文・類語

あたじけ‐な・い

[形][文]あたじけな・し[ク]欲が深い。けちだ。しみったれだ。
「暮しは贅沢といえない迄も、―・く切り詰めた無弾力性のものではなかった」〈漱石こゝろ
[派生]あたじけなさ[名]

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「あたじけない」の意味・読み・例文・類語

あたじけ‐な・い

〘形口〙 あたじけな・し 〘形ク〙
① 物惜しみをする。けちである。しわい
※雑俳・柳多留‐二(1767)「木戸番はあたじけないと首を振り」
② とるにたりない。貧弱である。
読本・操草紙(1771)二「かかるあたじけなき娘共は、中々惣七が気にはいるまじ
あたじけな‐さ
〘名〙

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