あたばら

精選版 日本国語大辞典 「あたばら」の意味・読み・例文・類語

あた‐ばら

〘名〙
[一] (疝) (「あたはら」「あだばら」とも) 発作的に起こる腹痛疝気(せんき)
※十巻本和名抄(934頃)二「疝 釈名云疝〈音山 阿太波良 一云之良太美〉腹急痛也」
仮名草子智恵鑑(1660)六「俄にあた腹(バラ)いたむといひ出し。たへがたきさまにて」
[二] (あた腹) (「あた」は接頭語) 腹を強めていう。むかっぱら。多く「あたばらを立てる」「あたばらが立つ」の形で用い、腹を立てる意。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android