いそいそ

精選版 日本国語大辞典 「いそいそ」の意味・読み・例文・類語

いそ‐いそ

〘副〙 (「と」を伴う場合が多い)
① 心が進み、勇むさま。
※念仏行者訓条(1212頃)「人の心ざまは、いたく目もなれ耳もなれぬれば、いそいそとすすむ心もなく」
浄瑠璃栬狩剣本地(1714)一「少いそいそ遊ばせ」
② 心づかいのゆきとどいているさま。
洒落本・交代盤栄記(1754)「松風〈略〉心ばへいそいそとして一座に興あり」
③ 嬉しさに心をはずませて動作をするさま。
※人情本・花筐(1841)初「母子はいそいそ酒盛の、道具をとり出すその折から」

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デジタル大辞泉 「いそいそ」の意味・読み・例文・類語

いそ‐いそ

[副](スル)心が浮き立ち、喜び勇むさま。うれしいことなどがあって、動作がはずむさま。「いそいそ(と)出かける」「朝からいそいそ(と)している」
[類語]浮き浮きわくわくぞくぞく満足満悦充足飽満自足自得会心自己満足本望満ち足りる心行く堪能満喫安住安んずる甘んずる十分十全嬉しい楽しい面白い喜ばしい喜び愉快痛快結構喜悦有頂天納得慊焉けんえん三平思わしい上機嫌ご機嫌おんの字足りる足る舞い上がる満たす気を良くする溜飲りゅういんを下げる言うことなし気に意に適ううはうは

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