いろ(能装束)(読み)いろ

世界大百科事典(旧版)内のいろ(能装束)の言及

【能装束】より


[装束の色]
 能装束の色調は役柄によって区別される。とくに赤い色が特殊な色として尊重され,単に〈いろ〉といえば赤い色のことだけを意味する。女性役の装束について,〈いろ入り〉といえば赤系の色を使った装束のことで,《熊野(ゆや)》や《松風》のシテのような若く美しい女に用い,〈いろ無し〉といえば赤系の色を使わない装束のことで,《隅田川》《三井寺》のような中年の女に用いるのが普通のきまりになっている。…

※「いろ(能装束)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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