うお（魚）座（読み）うおざ

改訂新版　世界大百科事典

うお（魚）座 (うおざ)
Pisces

略号Psc。黄道星座の一つ。現在春分点がこの星座にある。星座は2尾の魚が紐で結ばれた形になり，ギリシア神話では女神アフロディテとその子エロスとが河畔を散歩しているとき，怪物テュフォンが出現して，のがれて川の中にとびこんで魚になった姿という。α星はリシャ（アラビア語で結び目の意）と呼ばれ，4.2等と5.1等の二つの星が周期720年でまわりあっている連星である。概略位置は赤経0h20m，赤緯－58°。午後8時の南中は11月下旬である。
執筆者：石田 五郎

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

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うお(魚)座【うおざ】

11月下旬の夕方，南の中天高く見える星座。十二宮のうちの第12宮。現在春分点が存在する。

出典　株式会社平凡社

世界大百科事典（旧版）内のうお（魚）座の言及

【星】より

…　またギリシア神話の星座の起源譚の中には，しばしばオリエントの神話がとり入れられている。たとえばうお座の起源は，怪物の王テュフォンを恐れ，神々がそれぞれ動物に姿を変えて姿を隠したときに，美の女神アフロディテは，息子の愛の神エロスとともにユーフラテス川に飛びこみ，魚たちにかくまってもらった。そこでその魚たちが，その功績によって星にされたと物語られている。…

※「うお（魚）座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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