うらうら

精選版 日本国語大辞典 「うらうら」の意味・読み・例文・類語

うら‐うら

〘副〙 (「と」や「に」を伴う場合が多い)
① 春の日光が美しくのどかなさま。うららか。
万葉(8C後)一九・四二九二「宇良宇良(ウラウラ)に照れる春日にひばりあがり心悲しもひとりし思へば」
蒸気がのどかにのぼるさま。
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉「麗々(ウラウラ)立騰る蒸発気に」
③ 人の心がのどかなさま。また、態度がおだやかなさま。
山家集(12C後)下「うらうらと死なんずるなと思ひ解けば心のやがて然ぞと答ふる」

うらうら

〘名〙 尺八調子一つ。「鶴の巣籠り」などの曲にある。

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デジタル大辞泉 「うらうら」の意味・読み・例文・類語

うら‐うら

[副]
日ざしが明るく穏やかなさま。「うらうらとした春の一日 春》
心ののどかなさま。
「―とこそは御堂はおぼしめしけんを、浅く思ひて悪霊も出で来るなるべし」〈愚管抄・四〉
[類語](1晴朗晴れやか晴れ晴れうららかのどか好天晴天春風駘蕩しゅんぷうたいとう燦燦さんさん明るい明明あかあか燦然さんぜん皓皓こうこう煌煌こうこう耿耿こうこう明明めいめい燦爛さんらん爛爛炯炯けいけいかんかん/(2麗らかのどか穏やか安らか安穏

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