おいおい

精選版 日本国語大辞典

おい‐おい

[1] 〘感動〙

① 承諾の意を表わすことば。

※栄花（1028‐92頃）月の宴「『いかで言ひつとは申し給ふぞ。それはかたじけなき人を』と聞え給へば、『おいおいさなりさなり』と宣ふ程」

② 相手に呼び掛ける時のことば。

※今昔（1120頃か）一九「阿彌陀仏よや、をいをい。何(いど)こに御ますと叫(よば)へば」

[2] 〘副〙 (「と」を伴うこともある) 続けて泣く声を表わす語。泣きわめく声を表わす語。

※落窪（１０Ｃ後）二「肱(かひな)つきそこなひて、おいおいと泣き給ふ」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

おい‐おい

［副］大声で激しく泣くさま。また、その声。「大の男がおいおい（と）泣きだした」
［感］
１ 呼びかけるときに発する語。主に男性が同輩・目下に対して用いる。「おいおい、びっくりさせるなよ」「おいおい、ちょっと待ってくれよ」
２ 肯定・承諾の意を表す語。はいはい。
「―、いみじう貴し」〈宇治拾遺・八〉
[類語]（）わんわん・わあわあ・さめざめ・しくしく・めそめそ・ひいひい・よよ

出典　小学館