デジタル大辞泉
「おおぞう」の意味・読み・例文・類語
おお‐ぞう〔おほ‐〕
[名・形動ナリ]特に取り立てていうほどではないこと。また、そのさま。とおりいっぺん。いいかげん。
「―なるは事も怠りぬべし」〈源・玉鬘〉
[補説]「ぞう」の歴史的仮名遣いは不明。「おほざま(大様)」または「おほざふ(大雑)」の音変化として、「おほざう」「おほざふ」とする説もあるが、「おほぞら(大空)」と関係づけて「おほぞう」を妥当とする見方もある。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
おお‐ぞう おほ‥
〘名〙 (形動) (「おお」は「大」か。「ぞう」の歴史的
かなづかいは「ざう」か「ざふ」か不明) とおり一ぺんなさま、特別でないさまを表わす。おおかた。ふつう。おろそか。おおざっぱ。いいかげん。
※
蜻蛉(974頃)上「
東風(こち)といへばおほぞふなりし風にいかがつけてはとはんあたら名だてに」
※
浮世草子・立身
大福帳(1703)四「おのづから家業も大ぞう成りしに」
[
補注]
語源については「大雑
(おほざふ)」とも、「大様
(おほざま)」の変化したものともいう。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報