おおどか(読み)オオドカ

デジタル大辞泉 「おおどか」の意味・読み・例文・類語

おお‐どか〔おほ‐〕

[形動][文][ナリ]性質がこせこせしないでおっとりしているさま。おうよう。おおらか。
王女下脹しもぶくれた豊かな頰と云い、―な眉と云い」〈宮本伸子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「おおどか」の意味・読み・例文・類語

おお‐どか おほ‥

〘形動〙
① 人の性質がおっとりしているさま。物事にこせこせしないさま。おおようなさま。
※宇津保(970‐999頃)楼上下「しづかに、ちごの御ありさまともなく、おほどかなり」
② (比喩的に) ゆるやかなさま。
道徳と教養其他(1948)〈河上徹太郎批評の近代性に関するノート「人格表現のおほどかな推移を〈略〉見守った」
[語誌]「おほ(大)」からの派生語。意味は、「おいらか」に類似するが、「おほどか」がおおような態度であるのに対して、「おいらか」は素直な態度を意味する。

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