デジタル大辞泉
「おしゃま」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
お‐しゃま
〘名〙
① (形動) 子供が
人前をはばからないで、ませたふるまいをすること。また、そのような子や、そのさま。多く女の子について、可愛がる
気持を含んで用いられる。
※
都会(1908)〈
生田葵山〉訪問「『ええ、上手なんですとも、〈略〉』おしゃまな云ひ方をして又人形を弄
(いぢ)り出したが」
※爛(1913)〈
徳田秋声〉五三「最近の一夏で滅切おしゃまさんになった静子の様子も」
② 猫をいう、盗人仲間の
隠語。〔隠語輯覧(1915)〕
※いやな感じ(1960‐63)〈
高見順〉二「そのオシャマ(猫)は、京城の猫を俺に思い出させながら」
③ おしゃべりなこと。また、その人。
[語誌]②は
享和・文化(
一八〇一‐一八)頃の
江戸の流行歌「猫じゃ猫じゃとおしゃますが、猫が
下駄はいて杖をついて、絞りの
浴衣(ゆかた)で来るものか」が、明治五年(
一八七二)頃再流行したので、「おしゃます(「おっしゃいます」の意)」の「おしゃま」を猫の意に用いたもの。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報