おそめ久松袂の白絞(読み)おそめひさまつたもとのしらしぼり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「おそめ久松袂の白絞」の意味・わかりやすい解説

おそめ久松袂の白絞
おそめひさまつたもとのしらしぼり

浄瑠璃世話物。3巻。紀海音作。宝永7 (1710) 年頃大坂豊竹座初演。同年正月,油屋の娘お染とでっち久松が心中した事件題材とする。事件直後に成立した歌祭文歌舞伎心中鬼門角 (きもんのかど) 』をふまえた浄瑠璃最初の作品。その後,浄瑠璃『染模様妹背門松』『新版歌祭文』などの改作が生れた。

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