おちょぼ

精選版 日本国語大辞典

お‐ちょぼ

〘名〙 (「お」は接頭語)

① 江戸時代、かわいらしい少女につけた名前。転じて、かわいいおぼこ娘。美少女。花(はな)。

※俳諧・大坂檀林桜千句（1678）第四「縁組もけふきはまって其後に〈如昔〉 花とおちょほとたけとこしもと〈西鶴〉」

② 江戸後期、京都、大坂の遊里で芸妓の供や使い走りをした少女。また、京都、大阪などで、茶屋などで働く少女をいう。小女郎(こめろ)。

※洒落本・色深睡夢（1826）下「茶の下をたいてゐるおちょぼに、はきものなをさせ門へ出る」

③ 女性の髪で、前髪の部分をいう。〔模範新語通語大辞典（1919）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

お‐ちょぼ

１ 《「ちょぼ」は小さい意》江戸時代、かわいらしい少女につけた名。また、かわいいおぼこ娘。
２ 江戸後期、京都・大坂の揚屋・茶屋などで、遊女・芸者の供や呼び迎えなどをした15、6歳までの少女。

出典　小学館

デジタル大辞泉プラス

おちょぼ

愛知県名古屋市の銘菓。和三盆を小指の先大の山高に固め、頂に紅のちょぼを打った干菓子。表記は「御千代宝」とも。

出典　小学館