おりゃある

精選版 日本国語大辞典 「おりゃある」の意味・読み・例文・類語

おりゃあ・る

〘自ラ四〙 (「お入りある」の変化した語。室町時代の語) =おりゃる
[一]
① 「ある」の意の尊敬丁寧語。おありである。また、ございます。あります。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)五「昭王の庿のをりゃある西の方にあるぞ」
② 「来る」「行く」の意の尊敬・丁寧語。おいでになる。いらっしゃる。
※歌謡・宗安小歌集(1599‐1615頃か)「おれは小鼓、とのはしらめよ。かわをへだてて、ねにおりゃある、ねにおりゃある。ねねにおりゃる」
[二] 補助動詞として用いる。(で)ございます。
※古活字二巻本日本書紀抄(16C前)一「善心とは孝弟ぞ。あねでをりゃある程にぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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