かしわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「かしわ」の意味・わかりやすい解説

かしわ

鶏肉(けいにく)の別名もとは、中国渡来の、羽毛黄褐色ニワトリ黄鶏と書き、「かしわ」とよんでいた。主として関西で多く飼育されていたところから、関西では鶏肉の一般名称としてもかしわが用いられ、またニワトリの上等肉を「かしわ」とよんだ地域もある。

河野友美

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百科事典マイペディア 「かしわ」の意味・わかりやすい解説

かしわ

鶏肉(とりにく)の異名

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世界大百科事典(旧版)内のかしわの言及

【鶏肉】より

…日本最初の殺生禁断令である天武天皇の詔勅(675年)には〈牛馬犬猿鶏の宍(しし)(肉のこと)を食うことなかれ〉とあるので,この時代には食用にされていたと考えられる。 日本で第2次大戦前からあった鶏肉は〈かしわ〉と称される成鶏肉で,大部分が採卵鶏の廃鶏肉であった。昭和30年代に入ってアメリカの影響で肉用若鶏,いわゆる〈ブロイラー〉の飼育が盛んとなり,アメリカから原種鶏,原種卵が輸入された。…

【ニワトリ(鶏)】より


[観賞用種]
 雄鶏の時を告げる声を観賞する長鳴鶏としては,東天紅(とうてんこう)(イラスト),声良(こえよし),唐丸(とうまる)など,ひと声を20秒以上も引きのばす品種が作出されている。美しい姿態を楽しむ品種としては小国(しようこく),地鶏(じどり),尾曳(おひき),蓑曳(みのひき),黒柏(くろかしわ),鶉尾(うずらお),比内鶏(ひないどり)(イラスト),地頭鶏(じとつこ),烏骨鶏(うこつけい),チャボ(矮鶏)(イラスト)があるが,蓑羽と尾羽が換羽せずに伸びつづけ,8m以上に達する尾長鶏(イラスト)は世界的に有名である。闘鶏用の品種にはシャモ(軍鶏)(イラスト),薩摩鶏(さつまどり),河内奴(かわちやつこ)がある。…

※「かしわ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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