かちん

精選版 日本国語大辞典 「かちん」の意味・読み・例文・類語

かちん

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
小さい堅い物が、他の堅い物に勢いよくぶつかってたてる、小さいが鋭い音を表わす語。
※松翁道話(1814‐46)三「むかうの船に返事せず、此方の船にくゎちんとあたる」
② (多く「かちんとくる」の形で) 相手言動が、自分の気持を鋭く突きさすように感じられて、非常に不愉快に思うさまを表わす語。
※ゆく年(1928‐29)〈久保田万太郎〉四「親方の何かいったことに、すぐ唾を返したといふんだよ。━それが来たんだね、カチンと」

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デジタル大辞泉 「かちん」の意味・読み・例文・類語

かちん[副]

[副]
小さな堅い物が他の堅い物にぶつかるときの音を表す語。「石は鉄管かちんと当たった」
(多く「かちんと来る」の形で)他人の言動を不愉快に思うさまを表す語。「見下すような態度かちんと来た」
[類語](1ちゃらちゃらちゃりんじゃらじゃらちりんちりんがちゃがちゃかたりがたりかたんがたんかたかたがたがたかたことがたごとことことごとごとことりごとりことんごとんこんこんこんごんごんがつんこつんごつんかちゃかちゃかちりかちかちこつこつどんとんとんとんどんどんかちゃりがちゃりかちゃんがちゃんがちんからからがらがらがらりかんかんがんがんぽんぽんどたどたどかどかどっとどすどすどしどしばんばんどてんどたんどたりすとんずどんずしんずしりどすんどさりどしりどかんどしんばあんぱあんぱたりばたりばたんぼおんぽおんぽんとぽんぽこぼこぼこぽこぽこぽくぽくちんちん/(2ぷいとむしゃくしゃかんかんぷりぷりぷんぷんかっかかりかりかっとぷんとつんとつんつんつんけんけんけんけんもほろろつっけんどん邪険むげに意地悪素気すげ無いそっけないつれないよそよそしいにべない冷たい気がないぎすぎすぶっきらぼう意地悪い刺刺とげとげしい・取り付く島も無い・ないがしろ白い目で見るかろんずる

かちん[名]

《「かちいい(搗ち飯)」の音変化という》「もち」をいう女房詞おかちん

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