かぶ(読み)カブ

デジタル大辞泉 「かぶ」の意味・読み・例文・類語

かぶ

めくりカルタの9の数の札。また、合計した数の末尾が9になるもの。
おいちょかぶ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「かぶ」の意味・わかりやすい解説

かぶ

天正かるた〉から派生したかるた一種。おもに賭博(とばく)に使用される。かぶは,古くは〈かう(迦烏,加宇)〉と呼ばれ,寛文(1661-73)ごろの刊行といわれる《浮世物語》にもこの名が見える。初めは天正かるたを用いて遊んだが,のちに専用のかぶ札が作られた。天正かるたの4種のマークのうち1種をとって,全部の札が一つの図柄で統一されている。地方により種々作られたが,おもに近畿地方で使用されている〈株札(かぶふだ)〉が,今日ではもっとも一般的で,1から10までの札が各4枚ずつ合計40枚からなる。代表的な遊び方に〈おいちょかぶ〉があり,親が表向けに並べた4枚の場札に子が点を張り,さらに場札の下に伏せた札と張った札との合計数の終りの数字が得点となる。親も別に自分の札をとる。最後に札を開き,親と子1人ずつで勝負を決め,点の高いほうを勝ちとする。9が最高点で,〈かぶ〉と呼ぶ。なお,同種の遊びの〈きんご〉は,15を最高点とする。
骨牌(かるた)
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普及版 字通 「かぶ」の読み・字形・画数・意味

【歌】かぶ

歌舞

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