かんじき

精選版 日本国語大辞典 「かんじき」の意味・読み・例文・類語

かん‐じき【・橇】

〘名〙 (「がんじき」とも) 雪国で、深雪中に足を踏込まないように、靴、わら靴などの下につける道具。木枝、つるなどを円形楕円形に作ったもの。滑らないように木爪をつけたものや、凍雪用、登山用には鉄製の爪をつけたものもある。がんぜき。《季・冬》
太平記(14C後)一八「深雪に橇(カンジキ)をも懸けず」

かん‐じき

〘名〙 日本海沿岸地方で、和船の中棚をいう。
※年々留‐文政一一年(1828)二月二八日「廿八日当浜材木場はせ上申候、丁・かん敷痛申に付作事致」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「かんじき」の意味・わかりやすい解説

かんじき

橇とも書く。積雪に足を踏込んだり,滑らないように靴やわら靴の下に着用する特殊なはきもの古名を「かじき」といい,木の枝を曲げてつくり,カズラなどで鼻緒を編み,ヤマウルシの肉づきの皮で巻き固めた。木の爪がついたものや鉄製のものもある。現在も登山用などに使われ,輪かんの名で呼ばれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「かんじき」の意味・わかりやすい解説

かんじき

輪かんじき

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android