があがあ

精選版 日本国語大辞典 「があがあ」の意味・読み・例文・類語

があ‐があ

[1] 〘副〙
アヒルカラスなどの鳴く声を表わす語。
浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)三「まちっと寝よふと思ふまに、あほうがらすのがあがあは、何時しらずよ」
② 騒がしく声をたてるさま。
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉七「何やらわからぬことばにてガアガアがなりて」
[2] 〘名〙 江戸時代、銭四百文をいう、船頭の通用語。「があ」が二百文で、それを重ねた「があがあ」は倍の四百文になる。アヒルの鳴き声や、また、アヒルと呼ばれた江戸深川、佃島(つくだじま)私娼に掛けていうこともある。
洒落本・玉之帳(1789‐1801頃)三「弐百のことをガアと申ます。ガアを二(ふたつ)一本になりますから、泊が出来ます」

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デジタル大辞泉 「があがあ」の意味・読み・例文・類語

があ‐があ

[副]
アヒルなどの鳴き声を表す語。「ガチョウがあがあ(と)鳴く」
うるさく大きな音がするさま。また、不平不満などをうるさく言うさま。「横からがあがあ言われてはたまらない」

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