がさ

精選版 日本国語大辞典 「がさ」の意味・読み・例文・類語

がさ

〘名〙 (「さがす(探)」の語幹「さが」の倒語。「がさをいれる」「がさがはいる」などの形で用いられることが多い) 家宅捜索、潜伏中の犯人捜索、臨検、非常警戒などをいう、てきや・盗人仲間の隠語。〔日本隠語集(1892)〕
※わが胸の底のここには(1946‐48)〈高見順〉一「焼き忘れたそれを家宅捜索(ガサ)で取られ」

がさ

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) 物がすれあったり、ぶつかったりする音を表わす語。
今昔(1120頃か)二七「鞍樻(ひつ)の盖(ふた)をかさと開て出る者有り」

がさ

〘名〙 「すっぽん(鼈)」の異名
※洒落本・六丁一里(1782)仏躰国「鼈羹(ガザ)和名 川千鳥

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「がさ」の意味・読み・例文・類語

がさ

《「捜す」の語幹「さが」の倒語》家宅捜索のために警官が立ち入ること。「がさを食う」「がさを入れる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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