がたつく(読み)ガタツク

デジタル大辞泉 「がたつく」の意味・読み・例文・類語

がた‐つ・く

[動カ五(四)]
がたがた音を立てる。「雨戸が―・く」
寒さや恐れなどのため、からだが震える。「足が―・く」
もめごとなどが起こり、そのために人々の気持ちが乱れる。「遺産分配で一家が―・く」
機械人間のからだなどが、時を経て調子が悪くなる。「この車もだいぶ―・いてきた」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「がたつく」の意味・読み・例文・類語

がた‐つ・く

〘自カ五(四)〙 (「つく」は接尾語)
① がたがたと音がする。
浄瑠璃・日本武尊吾妻鑑(1720)二「わらぢぶら付あしやがた、ちろりがたつく草分の道をはやみて里を過」
※野分(1907)〈夏目漱石〉一一「道也先生はがたつく硝子窓を通して往来の方を見た」
② 寒さや恐れなどのために、体や体の一部がふるえる。
※浄瑠璃・女殺油地獄(1721)下「ひざぶしがたがたがたつくむねを押さげ押さげ」
③ 組織や立場などが不安定になり、もめごとが起こる。ごたつく。
葉隠(1716頃)二「小人は静成る所なく、当り合にて、がたつき廻り候也」
④ 機械などが古くなり調子が悪くなる。
※ガトフ・フセグダア(1928)〈岩藤雪夫〉四「機械だって少しガタついてゐた方が無理が利かぁ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android