がてに

精選版 日本国語大辞典 「がてに」の意味・読み・例文・類語

がて‐に

連語
① 連語「かてに」の変化した語。②のような語構成として用いられたことも考えられる。
万葉(8C後)一四・三四七〇「あひ見ては千年(ちとせ)や去(い)ぬる否(いな)をかも我やしか思(も)ふ君待ち我弖爾(ガテニ)
② (「難(かた)し」との語形類似から、「かて」に「…することに耐えない、できない」の意を含み、「に」を助詞と解したことによる) …できずに。…するに耐えないで。
古今(905‐914)雑下・九六四「うき世には門(かど)させりとも見えなくになどか我が身の出でがてにする〈平貞文〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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