が‐も
〘終助〙 (
願望を表わす
終助詞「が」に
詠嘆を表わす
助詞「も」が付いてできたもの) 常に助詞「も」を伴って、「もがも」の形で用いられ、願望の意を表わす。下にも更に詠嘆の助詞「な・よ・や」が添加され、「がもな・がもよ・がもや」となることも多い。中古以後はもっぱら「がな」となる。
※
古事記(712)下・
歌謡「嬢子
(をとめ)の い隠る岡を 金鉏
(かなすき)も
五百箇(いほち)も賀母
(ガモ) 鉏
(す)き撥
(ば)ぬるもの」
[
補注]この語の成り立ちに関して、「が」は
疑問の
係助詞「か」であり、これが上接する助詞「も」によって
連濁を起こしたもの、とする説もある。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「がも」の意味・読み・例文・類語
がも[終助]
[終助]《上代語》(「もがも」の形で)自己の希望を表す。…があればなあ。…でありたい。
「み空行く雲にも―高飛ぶ鳥にも―」〈万・五三四〉
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