きやり

精選版 日本国語大辞典 「きやり」の意味・読み・例文・類語

きやり

〘副〙 (「と」を伴って用いることが多い)
① 胸などがさしこんで痛むさま。きやきや。
※雑俳・鶯宿梅(1730)「胴突の胸へきやりと痞へもち」
② はっと驚くさま。また、心を動かすさま。びくり。
※玉塵抄(1563)二三「をや子は一身なるほどに母が指をかうだほどに子がむねがきやりとしてあたってをぼえたぞ」
※雑俳・柳筥(1783‐86)四「百桟敷戸の明くたびにきやりする」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android