きょろり

精選版 日本国語大辞典 「きょろり」の意味・読み・例文・類語

きょろり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① ぼんやりしているさま、また、あっけにとられ、ぼうぜんとしているさまを表わす語。きょろん。
浄瑠璃天神記(1714)二「是等がきょろりと見物して、菅丞相を討せ御辺を生けて置ふか」
② 平気な顔をしているさまを表わす語。けろり。
狂言記・羯鼓炮碌(1660)「それがしよりもさきへかう者はあるまいとぞんじたれば、かっこはりがきょろりとしてをる」
③ あたりをす早く見まわすさまを表わす語。〔和英語林集成初版)(1867)〕

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デジタル大辞泉 「きょろり」の意味・読み・例文・類語

きょろり

[副]
目を大きくはっきりと見開いているさま。
「ふたえの―とした眼もとに」〈里見弴多情仏心
平気なさま。けろり。
盗人はまゐりますまいと言うて、―として居るぢゃ」〈松翁道話・三〉
[類語]きょときょときょろきょろぎょろぎょろじろじろじろりぎょろりぱちくりそわそわまじまじじっとしげしげつくづくはたきっとはった明視がん熟覧細見嘱目瞠若どうじゃく瞠目どうもくめつすがめつの目たかの目のみ取りまなこ視一視目する見入る見張る見澄ます目を凝らす注目虎視虎視眈眈たんたん注視刮目かつもく目配り凝視目撃着目着眼直視正視見る眺める見遣る見詰める見据えるにら目に留まる目を留める目を配る目を注ぐ目を付ける目を向ける目をくれる視線を注ぐ目を遣る目にする目を据える瞳を凝らす瞳を据える目を奪われる目を輝かす目を光らす目を転ずる目を向ける目が行く目を皿にする

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