きんきん(読み)キンキン

デジタル大辞泉 「きんきん」の意味・読み・例文・類語

きん‐きん

[副](スル)音や声がかん高くて、耳に鋭く響くさま。「きんきんした子供の声」
[形動]
かたく張りつめたさま。「きんきんに張った池の氷」
しっかりと冷えているさま。「冷蔵庫きんきんに冷やしたビール
[類語]甲高い甲高声高こわだか高調子金切り声とがり声甲走る絹を裂くよう黄色い声2冷やっこい冷たい冷ややか冷涼寒冷凜冽りんれつ清冷清冽冷え冷えひんやりひやり身を切るよう冷や冷や冷や冷温清涼

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精選版 日本国語大辞典 「きんきん」の意味・読み・例文・類語

きん‐きん

〘副〙
① 金属的で、するどく、耳にひびくようなかん高い音や声を表わす語。
※看聞御記‐永享八年(1436)正月二八日「茶垸呉器手鞠取合付、其打合声きんきんと鳴」
② 固く張り詰めたさまを表わす語。
防雪林(1928)〈小林多喜二〉一〇「呼吸がはげしくなると冷たい空気で、鼻穴がキンキンしてきた」

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普及版 字通 「きんきん」の読み・字形・画数・意味

】きんきん

まがりくねるさま。唐・杜牧〔阿房宮の賦〕五に一樓、十に一閣、~各地勢をいて、鉤心角、盤盤焉(ばんばんえん)たり、焉たり。蜂水渦、矗(ちよく)として其のなるを知らず。

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】きんきん

和らぎつつしむさま。〔史記、万石君伝〕子孫の冠に(た)ふる、側に在り。燕居すと雖も、必ず冠し、申申如(しんしんじよ)たり。僕、如たり。唯だめり。~石君の家、孝を以て郡國に聞ゆ。

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】きんきん

よあけ。唐・劉禹錫〔僧有りて羅浮の事を言ふ~〕詩 (いあく)天鳴き 扶桑東方)、色たり 赤波、千里 出す金の輪

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】きんきん

わずか。少々。〔史記、貨殖伝〕長沙錫(金錫連)を出だす。然れどもなり。物の、之れを取るも以て費を(つぐな)ふに足らず。

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】きんきん

ようやく。

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