きんご

精選版 日本国語大辞典 「きんご」の意味・読み・例文・類語

きんご

〘名〙
① カルタ賭博の一つ。天正カルタ四八枚の中から馬四枚、キリ四枚を除いた四〇枚を使って行なうもの。手札めくり札と合わせて一五の数を最高とする。きんごふだ。
浄瑠璃壇浦兜軍記(1732)二「それを資本(もとで)に女夫連(めおとづれ)金粉(キンゴ)して遊んだら、面白かろではあるまいか」
② 一五の数をいう博徒仲間の隠語
洒落本呼子鳥(1779)やました八景「うしろにゐるあきちから取って十六だアなア、きんごなぞ一本くらったが、きんごでは一本だがないじゃてい
③ (揚げ代が十五匁であった時期に) 「かこいじょろう(囲女郎)」の異称
浮世草子好色一代男(1682)七「庭には金吾(キンゴ)長持をはこび、井筒屋に出入やり手迄も、光をかさる桐のとをもらひ」

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デジタル大辞泉 「きんご」の意味・読み・例文・類語

きんご

天正カルタを用いたばくちの一。手札とめくり札とを合わせて15、またはそれに最も近い数を勝ちとするもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のきんごの言及

【かぶ】より

…9が最高点で,〈かぶ〉と呼ぶ。なお,同種の遊びの〈きんご〉は,15を最高点とする。骨牌(かるた)【村井 省三】。…

※「きんご」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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