精選版 日本国語大辞典 「くちゃくちゃ」の意味・読み・例文・類語
くちゃ‐くちゃ
[1] 〘形動〙
① 紙、布などが、丸めたりもまれたりして、しわだらけになっているさま。物がもとの形態をとどめぬほどつぶれるさま。くしゃくしゃ。
② 転じて、物事が混乱してきちんとしていないさま。めちゃくちゃ。
※おみつさん(1907)〈鈴木三重吉〉一「好(え)え帯ぢゃのにくちゃくちゃに結んでおいでるの」
[2] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 粘り気のある物や柔らかい物が何度もつぶされて立てる音を表わす語。特に、口の中で柔らかい物をかむ音を表わす語。
※浮世草子・好色美人角力(1696頃)五「ねばりあふたる内ももの、出いるうちにくちゃくちゃと、ゑしれぬひびきなりわたり」
② きちんとしてないさま、混乱しているさまを表わす語。
※福沢先生浮世談(1898)〈福沢諭吉〉「其主人がクチャクチャ芸者と戯れて居る様はない」
③ 気分が憂うつになるさま、すっきりしないさまを表わす語。くしゃくしゃ。
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