ぐう

精選版 日本国語大辞典 「ぐう」の意味・読み・例文・類語

ぐう

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
呼吸がつまったり、物がのどにつかえたりした苦しい時に発する声や、苦しい状況に追いこまれて発する声を表わす語。
人情本・閑情末摘花(1839‐41)四「先剋(さっき)からのこの騒ぎに、グウともスウとも言葉も出さず」
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉一「勘太郎は〈略〉自分の領分へ真逆様に落ちて、ぐうと云った」
空腹の時に腹の鳴る音などを表わす語。
※自由学校(1950)〈獅子文六〉自由を求めて「五百助は、腹の虫が、グウと鳴った」
③ 水などを一息に飲むさまなどを表わす語。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一「硝子鉢を口へあてて中の水をぐうと飲んでしまった」

ぐう

〘名〙 じゃんけんの時に、手を握ってこぶしにして出すこと。石。

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デジタル大辞泉 「ぐう」の意味・読み・例文・類語

ぐう[副]

[副]
呼吸がつまったり、物がのどにつかえたりして苦しいときに発する声を表す語。「ぐうも出ない」
空腹のときに腹の鳴る音を表す語。「腹の虫がぐうと鳴く」

ぐう[名]

じゃんけんで、片手を握ってこぶしの形で出すもの。石。

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普及版 字通 「ぐう」の読み・字形・画数・意味

【愚】ぐう

遠。

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