こいこい

精選版 日本国語大辞典 「こいこい」の意味・読み・例文・類語

こい‐こい

〘名〙 花札の遊び方の一つ二人で行なう。自分に役ができたときは、そこで勝負をやめてもいいが、さらに役ができると判断したときは「こい」と宣言して、勝負を続けることができるところから、この名がある。こい。
出征(1950)〈大岡昇平〉「私は彼女と零細な金を賭けて『来い来い』賭博をやった」

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デジタル大辞泉 「こいこい」の意味・読み・例文・類語

こい‐こい

花札の遊びの一。二人で行う。役のできた側が勝負を打ち切らないで、さらに大きい役をめざすときには「来い」と言って勝負を続ける。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「こいこい」の意味・わかりやすい解説

こいこい

2人で行う花札遊びの1種。まず親が手札各8枚,場札8枚を配り,残りを山札として積んでおく。手札および山札と場札を合せて役 (たとえば猪鹿蝶やカス札 10枚など) を作った場合に得点となる。このときゲームを止めて得点とするか,さらに「こい」を宣言してゲームを続けてもよい。ただし,「こい」のあとに得点できないときは,それまでの点は無効となり,相手が先に役をつくった場合は相手の得点となる。このようにして,ゲームを続け,合計点数の多い者が勝ちとなる。

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世界大百科事典(旧版)内のこいこいの言及

【花札】より

…一般にゲームの便宜上,札の裏が黒いもの(黒裏)と,茶色のもの(赤裏)と2種類作られており,これらが一対として販売されることもある。おもな遊び方には〈八八(はちはち)〉〈馬鹿花(ばかつぱな)〉〈こいこい〉などがあり,地方的な特色も加わるとその種類はおびただしい数となるが,基本はだいたい下記のとおりである。通常3人で行うが,2人で行う場合もある。…

※「こいこい」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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