こうま座(読み)こうまざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「こうま座」の意味・わかりやすい解説

こうま座
こうまざ / 小馬座

秋の宵、南の空高くに見える小星座。いるか座とペガスス座の間にあり、天馬ペガソス鼻先のところに接している。α(アルファ)星の名はキタルファといい、これはアラビア語からきた名で「馬の一部」という意味。古い星座絵にも馬の顔だけが描かれている。ギリシアの天文学者ヒッパルコスの設定といわれ、小星座ながらプトレマイオスの48星座(トレミー星座)にも加えられている。ギリシア神話ではペガソスの弟にあたるケレリスという名の馬で、ヘルメス神が英雄カストルに与えたものと伝えられている。

[藤井 旭]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「こうま座」の意味・わかりやすい解説

こうま座
こうまざ
Equuleus

小馬座。概略位置は赤経 21時 10分,赤緯6゜。 10月の宵に南中する北天星座。輝星に乏しい。α星はキタルファで 4.1等。

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