こじつける

精選版 日本国語大辞典 「こじつける」の意味・読み・例文・類語

こじ‐つ・ける

〘他カ下一〙 こじつ・く 〘他カ下二〙
① むりに理由をつけたり、つじつまを合わせたりして押しつける。
※歌舞伎・近江源氏𨉷講釈(1772)五幕「この首は、十が九つ碌な者ではあるまいと思へど、折角取ったものぢゃに依って、是非こじつける心さ」
② むりに理由をつけて、筋の通ったようにする。むりに関係づける。むりやりつくりあげる。
談義本・地獄楽日記(1755)一「どのやうなむづかしい工面、無理な事でも、こぢつけるといふよりして、自然と無理の儀右衛門と呼ばれしが」
③ むりやりに女性とつきあいを持つ、または、関係をつける。
人情本・春情花の朧夜(1860頃か)二「『何分此恋かなふ様に頼むは出雲のおかみさんッ〈略〉』『成丈吾儕(わし)(コヂツケ)ますヨ』」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「こじつける」の意味・読み・例文・類語

こじ‐つ・ける

[動カ下一][文]こじつ・く[カ下二]関係のない物事を無理に理由をつけ関係づける。また、無理に理屈づける。「あとから―・けた理由」
[類語]かこつける口実名目隠れみの仮託託するよそえる盾に取る表向き表看板美名綺麗事大義名分錦の御旗

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android