デジタル大辞泉 「こちん」の意味・読み・例文・類語 こちん [副]1 かたい物が軽く触れ合ったときの音、また、そのさまを表す語。「こちんと何かが窓ガラスに当たった」2 冷たく固まっているさま。また、かたく動きのないさま。「いつも必ず肚はらの底で―と小さく片づけられていた我執が」〈里見弴・多情仏心〉[類語]こちんこちん・かちかち・堅い・強こわい・硬質・堅硬・生硬・硬直・がちがち・かちんかちん・こちこち・こりこり・ハード・かたさ・硬化・剛性・ごつい・厳つい 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「こちん」の意味・読み・例文・類語 こちん 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)① かたく凝固するさま、また、冷たくこりかたまるさまを表わす語。※或る女(1919)〈有島武郎〉前「底の方に暗い悲哀がこちんと澱んでゐるばかりだった」② 固いもの、固く冷たいものにぶつかったときの音を表わす語。※くれなゐ(1936)〈佐多稲子〉三「薄情な表情を見て、明子はこちん、と突き当るものを感じたのだが」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報