こっちゃ(読み)コッチャ

デジタル大辞泉 「こっちゃ」の意味・読み・例文・類語

こっ‐ちゃ

[連語]
「ことじゃ」の音変化。「いや、大変なこっちゃ」「こりゃえらいこっちゃ
「ことでは」の音変化。「知ったこっちゃない」「そんなこっちゃ困る」
「ことやら」の音変化。「何のこっちゃわからん」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「こっちゃ」の意味・読み・例文・類語

こっ‐ちゃ

連語
① (「ことぢゃ」の変化したもの) ことである。ことだ。
浄瑠璃・難波丸金鶏(1759)諸人一代道中記「早いこっちゃと言捨て、禿(かぶろ)はぴしゃん走行」
② 「ことでは」の変化したもの。
※浄瑠璃・御所桜堀川夜討(1737)三「卒爾(そつじ)に斬らしゃったら聞くこっちゃござんせぬぞ」
③ (「こっちゃやら」の略) ことであるやら。ことやら。
※浄瑠璃・一谷嫩軍記(1751)三「イヤわしゃあんまり口早で何のこっちゃ訳が知れまい」

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