こんこんちき

精選版 日本国語大辞典 「こんこんちき」の意味・読み・例文・類語

こんこん‐ちき

〘名〙
① 「きつね(狐)」の異称
※雑俳・柳多留拾遺(1801)巻二〇「六尺はこんこんちき所作があり」
② ばか囃子(ばやし)などの拍子を表わす語。〔東京語辞典(1917)〕
端唄紀伊国は(帝国文庫所収)(明治か)「頼めば田町の袖摺りも、さしづめ今宵の待女郎、こんこんちきや、こんちきや」
③ 人や物事状態などを強調したり、ひやかし半分にいったりする語。
滑稽本八笑人(1820)五下「『あの船は畠山さまの御姫さまの納涼船だという事だがさうか』『大違ひこんこんちきサ』」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「こんこんちき」の意味・読み・例文・類語

こんこん‐ちき

のこと。
ばか囃子ばやしなどの拍子の音を表す語。
人や物事の状態などを強調したり、冷やかしたりする語。「それが大騒ぎこんこんちきなのさ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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