ごてごて(読み)ゴテゴテ

デジタル大辞泉 「ごてごて」の意味・読み・例文・類語

ごて‐ごて

[副](スル)
こてこて1」を強めていう語。「飾りつけがごてごてしている」「ごてごて(と)着飾る」
雑然として収まりがつかないさま。入り組んで、もめるさま。ごたごた。「話がごてごてしてもの別れになる」
ぐずぐず言うさま。「ごてごて(と)不平を並べる」「つまらないことをごてごて言うな」
[類語]けばけばしいけばいけばけば美美しい派手やかちゃらい毒毒しいどぎついきんきらきんきんきら金ぴかでこでこ満艦飾メタリックゴージャス濃厚濃い濃密深いこまやか濃度色濃いくどいしつこいこってり脂っこいこてこてぎたぎたぎとぎとねっとり脂ぎる脂ギッシュオイリー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ごてごて」の意味・読み・例文・類語

ごて‐ごて

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 「こてこて」を強めていう語。
花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉中「煤と灰とをゴテゴテ顔へ塗って」
物事が乱雑になっているさま、物事が入りくみ混雑し、もめるさまを表わす語。ごたごた。
咄本・臍の宿替(19C中)二「ソレそこへ二本入たらどむならんがな、なんじゃごてごてして、オオしんき」
③ ぐずぐず言うさま、くどくど言うさまを表わす語。
洒落本・箱まくら(1822)上「いろいろの事をごてごて言ふたのぢゃ」
[2] 〘形動〙 (一)①に同じ。
浅草紅団(1929‐30)〈川端康成〉三五「ごてごての色の中を〈略〉ゆたりゆたり泳ぐ朝鮮人の白服は」
[3] 〘名〙 ある事をめぐって双方の間に起こるもめごと。ごたごた。
法廷(1938)〈富沢有為男〉「子母沢との間にゴテゴテを繰返へした人物であります」

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