さござい(読み)サゴザイ

デジタル大辞泉 「さござい」の意味・読み・例文・類語

さ‐ござい

《「さあござい」という呼び声から》江戸中期、正月に江戸の街頭子供などを相手福引をさせた商売。数本のひものうち1本ダイダイを結び、それを引き当てた者に賞品を与えた。辻宝引つじほうびき
「―は長屋でいっちかせぐ奴」〈柳多留一九

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「さござい」の意味・読み・例文・類語

さ‐ござい

〘名〙 (呼び声の「さあござれ」から) 正月、辻に立って、通行人子どもを相手に、銭を取って宝引(ほうびき)をさせた人。また、その商売。辻宝引
※雑俳・川柳評万句合‐明和三(1766)九月一五日「さございへ下女御立ちと呼びに来る」

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