精選版 日本国語大辞典 「さてしも」の意味・読み・例文・類語
さて しも
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「子のいらへ、『かくて侍らんよりも、さてしもこそ、なかなかに見いるる人なくて侍らんは、ますます堪へ難からめと思ひ給ふれば』といふ」
[二] 接続詞「さて」を強めた語。それにしても。
※読本・雨月物語(1776)浅茅が宿「秋ならねども野らなる宿なりけり。さてしも臥たる妻はいづち行きけん、見えず」
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