精選版 日本国語大辞典 「さらり」の意味・読み・例文・類語
さらり
〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① さらさらと軽く音のするさまを表わす語。
※宣賢自筆本長恨歌琵琶行抄(1540頃)「錚々然とは、軽い声の金音(かなをと)などのさらりとするやうに涼しき声を云」
② 物に湿りけや粘りけがなくて、手ざわりがさっぱりとしているさまを表わす語。
※宗達茶湯日記(他会記)‐天文一八年(1549)正月六日「壺 かたつき〈略〉土薄墨也。さらりと候」
④ 物事をとどこおりなく一気にするさま、特に、迷いやためらいのないさまを表わす語。すらすら。すらり。何気なく。
※三道(1423)「指事(さしごと)の序より歌こと、少な少なと、さらりと、謡うべし」
⑤ 残るところのないさまを表わす語。きれいさっぱり。残らず。
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