される(読み)サレル

デジタル大辞泉 「される」の意味・読み・例文・類語

さ・れる

[動ラ下一][文]さ・る[ラ下二]《動詞「する」の未然形助動詞「れる」から》
「する」の尊敬の意を表す語。「先生旅行を―・れるそうだ」
「する」の受身の意を表す語。「子供いたずらを―・れる」
[補説]現代口語文法では、「さ」をサ変動詞「する」の未然形の一とし、それに助動詞「れる」の付いたものとしている。
[類語]為す行う営む(尊敬)なさる遊ばす謙譲致すつかまつ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「される」の意味・読み・例文・類語

さ・れる

〘自ラ下一〙 さ・る 〘自ラ下二〙 (サ変動詞「する」の未然形「せ」に助動詞「られる(らる)」の付いた「せられる(せらる)」の意に用いた語)
① 「する」の尊敬の意をあらわす。
歌舞伎・傾城阿波の鳴門(1695)二「申し和州様は明日身請けをされます」
② 「する」の受身の意をあらわす。
人情本・春色江戸紫(1864‐68頃)二「俄に勘当されて見れば、さし当って居所にも困らう」
③ 「する」の可能の意をあらわす。
洒落本・世説新語茶(1776‐77か)笑止「腕をもゐで、香の物にもされやアしねへが」

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