ざめり

精選版 日本国語大辞典 「ざめり」の意味・読み・例文・類語

ざ‐・めり

(打消の助動詞「ず」の補助活用連体形「ざる」に推量の助動詞「めり」の付いた「ざるめり」の転じた「ざんめり」の撥音「ん」の無表記) …ないようだ。…ないようにみえる。
※竹取(9C末‐10C初)「かぐや姫例も月をあはれがり給へども、此頃と成りては、ただ事にも侍らざめり」
徒然草(1331頃)五〇「はやく跡なき事にはあらざめりとて」

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デジタル大辞泉 「ざめり」の意味・読み・例文・類語

ざ◦めり

[連語]《打消しの助動詞「ず」の連体形に推量の助動詞「めり」の付いた「ざるめり」の音変化「ざんめり」の撥音無表記》…ないようだ。…ないように見える。
「帝、后の御いましめにしづまり給ふべくもあら―◦めり」〈総角

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