(読み)ザ

精選版 日本国語大辞典 「ざ」の意味・読み・例文・類語

(打消の助動詞「ず」に助詞「は」の付いた「ずは」の変化したもの) 打消の仮定を表わす。…なければ。ざあ
※歌謡・閑吟集(1518)「見めもよひが、かたちもよいが、人だにふらざ、なほよかるらう」
浄瑠璃・傾城阿波の鳴門(1768)八「起きざ起しに行ぞよ」

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デジタル大辞泉 「ざ」の意味・読み・例文・類語

ざ[五十音]

」の濁音歯茎の有声破擦子音[dz]と母音[a]とからなる音節。[dza]
[補説]清音「さ」に対する濁音としては、本来、歯茎の有声摩擦子音[z]と母音[a]とからなる音節[za]が相当するが、現代共通語では一般に[dza]と発音する。しかし、[za]とも発音し、両者音韻としては区別されない。古くは[ʒa](あるいは[dʒa][dza])であったかともいわれる。室町時代末には[za]と発音され、近世江戸語以降[dza]と発音された。

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