しし座流星群(読み)ししざりゅうせいぐん(英語表記)Leonids

知恵蔵mini 「しし座流星群」の解説

しし座流星群

しし座の中の一点(輻射点)から放射状に飛ぶ流星群のこと。太陽を33年周期でまわるテンペル・タットル彗星が残した無数の塵が、地球の大気中に突入して燃え発光したもの。毎年11月17、18日頃をピークとして現れる。他の流星群に比べて、明るく早い流星が多く、火球(特に明るい流星)の出現率が高いといった特徴がある。また、極端に流星数が多い「流星嵐」を、1799年、1833年、66年、1966年などに起こしており、1833年、66年には一晩に20万個の流星が飛び、66年には米国アリゾナ州で突発的に1秒に40個の流星が観測されている。日本では、2001年に1時間当たり1000個以上の流星雨が観測され大きな話題となった。03年以降、流星数は減少傾向にあり、再び1時間当たり1000個以上の流星雨が見られるのは2094年頃になるとの説が有力となっている。

(2014-11-18)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「しし座流星群」の意味・わかりやすい解説

しし座流星群
ししざりゅうせいぐん
Leonids

11月中旬にしし座γ星付近を放射点として現れる高速流星群。 33年周期で大流星雨が見られる。 1866年に現れたテンペル彗星と軌道を同じくする。

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