しゃりしゃり

精選版 日本国語大辞典 「しゃりしゃり」の意味・読み・例文・類語

しゃり‐しゃり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① やや堅くて薄っぺらなものや細かいものなどが触れ合ってたてる音、また、やや堅いものを、鋭い刃物で素早くこまかく切り刻んだり、くだいたりするような音などを表わす語。〔日葡辞書(1603‐04)〕
抱擁(1973)〈瀬戸内晴美〉三「しゃりしゃりしたシャーベットに似たアイスクリームを」
※玉塵抄(1563)四八「どの詩やらしゃりしゃりとまうたなりか」
③ 張りがあり、手触り歯切れなどが快いさまを表わす語。
針女(1971)〈有吉佐和子〉六「手ざわりがシャリシャリしているのは、毛の質がよくて機(はた)の打ちこみが利いているからだろう」

しゃり‐しゃり

〘名〙 植物あせび(馬酔木)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「しゃりしゃり」の意味・読み・例文・類語

しゃり‐しゃり

[副](スル)固くて薄いものが触れ合って立てる音を表す語。また、固くて薄いものをかみくだいたり、連続的に切ったりする際の感触を表す語。「しゃりしゃり(と)して歯ざわりのいい漬物」
[類語]しゃらしゃらざりざりざらざらがりがりざらりじゃらじゃら

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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